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夏の親子劇場が、中止させられる理由

この十八年、毎年七月二十日前後に、麻布区民センターのホールで、麻布演劇市の参加団体として、クロスロードアクターズクラブ親子劇場と銘打って、子供も大人も、みんな楽しめる演劇を公演してきた。
その、今年の公演が、中止させられる可能性が高い。

このクロスロードの親子劇場の公演は、ほぼ、全回無料で行ってきている。
弱小のアマチュア劇団が、無料で行う・・・などというのは、かなり無謀なコトである。なにしろ毎回の公演の衣裳の予算は、一万円~二万円しかない。 が、なぜ、そうしたか・・・といえば、この「麻布演劇市」というのは、麻布区民センターの主催事業であり、毎年予算を組んで、公演を行っているものだからである。
区民、在住、在勤者からいただいている税金の一部をもらってやるのだから、まずはいただいた方々へ還元したい。ここは、他の参加団体の公演についても無料である。

で、クロスロードの場合、もちろん港区以外のお客さんも見に来ることがあるけれど、それらの多くも子ども達である。できれば、分け隔て無く無料にしたい。
じゃあ、大人は有料? でも、中には地域の子ども達10人くらいを引率して来てくれる大人の方がいる。その方から、もらうのは・・・。等々、いろいろ考えたあげく、全部、無料にしよう!! となった。
ところが・・・である。
劇を観て、心に感じるところがあった方が、無料なんて観客をバカにしていると怒りながら、「いい公演を続けろ」と、激励の心づけを置いていかれた。
他にも、「大変でしょうに、ただでは申し訳ないので・・・」と紙包みを差し出すお母さんが居たりと、様々なお心遣いをいただいた。
一律、500円にしようか・・・という案なども、そういうエピソードの後に出たが、無料だから、一家全員で見に来られるという方もいたり、簡単には決められない。

結局、制作協力金という、クロスロードアクターズクラブを応援するよ!という意思表示の心付けを受け取れる窓口をおくことにした。投げ銭である。もちろん、強制ではないし、入れる必要はない。
どのくらいいただけるかなど、神のみぞ知る・・・という、公演の内容の善し悪しのバロメータでもある。

・・・ところが、それを「儲けている」ととられたのか、それを発端としてクロスロードアクターズクラブは、「麻布演劇市」からの自主退会を演劇市の実行委員会から勧告されている。 理由は団体の規律や和を乱す行為をするから・・・らしい。 多数決で排除対象になったということ。

もともと、麻布演劇市というのは、港区で活動する、プロ・アマを問わない演劇団体が、港区民や在勤、その友人知人、家族らに、いい演劇を観てもらおうと始まった、ボランティアな文化活動だと聴いている。 それぞれの団体はそれぞれの活動背景もあり、事情もある。演目の趣旨やスタイルも様々である。主義・主張も含め、いろいろ違いがあっても、そこが「市」なのだ・・・という自由なスタンスがあった。
なのに・・・である。
今年に入ってからの麻布演劇市の委員会は、クロスロードアクターズクラブに対し、一方的に謝罪を要求し、緊急に総会を開いて規約を改正し、改正し終わると即時に自主退会勧告決議をして勧告書を書面で送ってきた。 その回答をする機会なはずの次の会議にはクロスロードは呼ばれもせず、会議のレジメにも団体名を載せてもらえず、当日出席したスタッフは、「なんで来たんですか」と他の委員から問われた。
釈明どころか、意思表示すらできないって、そんなのありなのか・・・報告を聞いておどろいた。
権力で押し込めようとするやり方は、路傍で演劇をする下々が一番嫌ったことではなかったか・・・とも思う。

参加団体の中で唯一、無料公演で、親子劇場で・・・というスタイルは、そんなにも異端で、そんなにも偽善的で、そんなにも規律に反し、他の団体の利益を損ねるようなものだろうか???港区民や活動拠点の人々、いつも協力や後援をしてくれている様々な公・民の団体や個人に対して、背信となることはしていないと思う。
なぜ、夏の公演をやめなければならないのだろうか。。。
実行委員会の人々の逆鱗に触れたからだろうか?
二十年も公演を続けてきた実行委員会が、そんな理由で退会勧告をするものだろうか。


はぁ・・・。
いろんな人々と、いろんなことがあって、もめ事だってあるだろうし、それぞれのかかえる問題や、理解し合えない時のつらさもある。
だけど、それらを越えて、良い仕事をしよう、いい作品を作ろうと私は思う。
食べる為の仕事でも、趣味から派生したものでも、家事など日常のことがらもである。
一時の感情の行き違いや、不本意でもかってしまった恨みや、誤解など、言い出したら切りがない。
そんなものに心を縛られて、本来やるべきことを見失いたくはない。
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by yui-aoyama | 2008-02-24 00:22 | 徒然