音の影響を体感する

先日来、
セロ弾きのゴーシュ・・・というお話を
朗読している。

いまいちなセロ弾きを元気づけ、いい弾き手にしようと、
周囲の動物たちが毎晩やってきて、それとなく稽古をつけるという話。
そんな動物たちの思惑などは、一切表では語られないけれど。。。

どうもピンとこないのが、最後の方に出てくるネズミの親子だった。
母ネズミと子ネズミが、セロ弾きのところへ来て、
子ネズミの具合が悪いので、治してくださいというのだ。
治す?と不審がっていたセロ弾きだが、母ネズミに説得される。
子ネズミはセロの胴の中へ入れられ、
不安がる母ネズミをよそに、セロ弾きはそのままゴウゴウとセロを弾く。
セロの胴の中!!!音もすごかっただろうけれど、
その振動もかなりなものだったに違いない。
演奏が終わると、子ネズミはセロから這い出してきて、
しばし呆然とうごかない。
が、急に目を開けて、走り出す。
母ネズミは心配顔だったが、走り出した子ネズミをみて、
ああ、治ったんだと、お礼を言う。

・・・これがピンとこなかった。
本当に治ったのか、実はそうしてセロ弾きを勇気づけようとしたのか・・・・・・。

ところが。
あるハードロックバンドの演奏を聴きに行った時のこと。
日頃から音が爆音というくらい大きい。
その日はさらにボリュームアップ、テンションアップだった。
質の良い生演奏などは、かなり大音量で聞いても大丈夫なのだが、
その時は、さすがに演奏が終わった直後、一瞬耳鳴りがし、頭の芯がぶれている感じだった。
その演奏の最中、突然、「セロ弾き」を思い出した。
「!!!」
ピンとこなかったちぐはぐさが霧消した。

その後の朗読の稽古は、ネズミの親子のところだけではなく、
全ての場面が腑に落ちた。
文字面を追っている時に、話の情景、さらにはその登場するものたちの一挙一動、
心の運びまでが、するっと腑に落ちる。
そうなるとすっかり読むのが楽しくなってしまう!!!

そんな話をその時演奏していた人達に話しても、わかって・・・・・・くれるのかなぁ。
くれないかもなぁ・・・・・・などと考えている。
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by yui-aoyama | 2008-12-03 00:07 |
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