BauXar の コンセプト

タイトルのBauXarというのは、
日本エム・イー・ティ株式会社の、ブランドネーム。スピーカーのメーカーである。

このBauXar、「音源をそのまま再生」を心がけて設計したものだそうだ。
この考え方は「BauXar」商品すべてに共通するコンセプトで、ミュージシャン、レコーディングエンジニアの創った「音」を再生装置で色付けしない様に心がけていると、開発者の方のお話である。

現在販売されているのは、スピーカー二種類と、イヤーフォン一種類。
実際に手に入れて使ってみたのは、イヤーフォンである。

詳しいことは、サイトで読んでもらった方がいい。
そのサイトに、タイムドメインという言葉が出てくるのだが、その言葉が既知な人はかなりいるのではないかと思う。
数年前から、タイムドメインのスピーカー・・・という話は、音楽好きな人々から耳にすることがあったのだけど、その理論を聞いて、両刃の剣と思っていた。

だってね、音源をそのまま・・・だよ。
ダメなものは、ゆるぎなくダメって、きこえちゃうじゃんか。

イヤーフォンMというので実際に色々聴いてみた。
笑った。嬉しくなる。ホント、面白い。お気に入りの音楽が、とびきり素敵に再生された時は、言葉にならなかったくらい嬉しかった。

で、なんでゆいのネタ帳に書いているかっていえば、
私が期待した意図に、かなり有用であるという印象から。

演劇や朗読は、主に言葉を使い、観客に見聞きしてもらう。
演劇は、動作も大きな要素ではあるが、通常は台詞が一番伝える役目を負う。
朗読は、台詞、地の文、効果音と、音ばかり。
役者として自分の声を使って、他者に何かしらを感じてもらう行為であるのにもかかわらず、
案外と自分の声に無頓着なことが多い。
一流の方々は、よもやそんなことはないだろうが、アマチュアから素人にかけてのあたりにいる私としては、その無頓着さに時々驚く。
自分も、決して自分の声を駆使できる技量があるわけではなく、他人にどうこう言えるのかと言われれば、黙っていようかな~などと思うのだが、でも、きづいちゃったら言わずにいるのも不自然である。自分をなぶるような行為ではあるけど、忘れないように書いておこうと思うのだ。

自分の声を知ることは、別に俳優、声優、アナウンサーなど、声を使う仕事の人だけではなく、誰かに何かを伝えることがある人には、ある程度能動的に必要なことだ。
自分が語る時に、どのような息づかいで、どのような発声をし、どんな声質で、どんなクセがあのかを意識している人は、あまりいないだろう。
実際、そんなことを四六時中考えながらしゃべっていたら、事務的に伝えることまで、伝わらなくなる可能性もある。
けれど、営業のプレゼンの時、ただ棒読みしていたら、もともと興味がない人にとっては、のっけから無意味なご託を聞かされる以外のなにものでもない時間になってしまう。
せっかく聞いてもらうのなら、そこに伝えたいものがあるのなら、それが自分の力の及ぶ限りいい状態で伝えたいと思う。・・・・少なくとも私はそう思う。仕事でも、演劇でも、朗読でも、その他友達と話す時でも。

で、日頃そんなことを考えていて、特に昨年は知り合いのライブに足を運んだ際、元の音源の本質があってこそ機材が活かせるのであり、本質を知ることは発信する側の責務ではないかと改めて気づかされた。
そんなこんなで、年が明け、そのイヤーフォンを清水の舞台から飛び降りて手に入れ、
おそるおそる、聞いてみたのが、つい今週の頭である。

当初は、好きな音楽をより楽しむ為に・・・という考えだったのが、
この数ヶ月で、方向転換をした。
様々な音を聴く為に、もっと広い意味で音を知り、楽しむ為に・・・である。
実は近々、昨年レコーディングしていた朗読のCDが出来上がってくる。

もちろん、イヤーフォンMで聞いてみる。
コワイものみたさ・・・いや、聴きたさ??
マジなところを言えば、有言実行なだけ。
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by yui-aoyama | 2008-01-12 15:21 |
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